プロダクトと顧客第一で、ときにはバッサリ切り捨てる。「大人のスタートアップ」ってどんな会社?
偶然の出会いからオーティファイ株式会社に入社した永淵恭子さん。
社内外では「ぎょり」さんと呼ばれることも多い彼女ですが、CIer (Cloud Integrator)やAIベンチャーでセールスとマーケティングを経験したのち、3社目で選んだこの会社を「大人のスタートアップ」と表現します。一体、どんな会社で、どんな人たちが働いているのでしょうか。入社から1年、永淵さんがびっくりしたと語る、ギャップ3つをあげてもらいました。
新しい技術の価値を、顧客に届ける仕事
——Autifyに入るまで、どんなことをしてきたのか教えてください。
永淵:大学ではフィジカルコンピューティングを専攻していました。でも私は技術者としては食っていけないと思ったので、営業職の新卒採用をしているIT企業を調べて就職活動しました。そして、こんな私を受け入れてくれたサーバーワークスという会社に入社しました。
私が入社したタイミングは、サーバーワークスがAWS(Amazon Web Services)というクラウドコンピューティングサービスの取り扱いを開始して、事業を成長させようとしていたタイミングでした。そこで営業をしながらイベント運用やコンテンツ作りなどマーケティングも兼任していたのが最初のキャリアです。
その後、エンタープライズセールスも担当することになってからは兼任が大変で、「セールスかマーケ、どっちか決めてよ」と社長に直談判して、以来マーケティングをすることになりました。入社して4年目くらいだったと思います。サブスクリプションを含めたビジネスの基礎知識、プロジェクトの進め方や関連する技術の基礎知識、特にインフラやネットワーク周りはサーバーワークスにいたからこそ身についたもので、それは今も生きてると感じています。
その後、転職したAIベンチャーのABEJAでは、コーポレート・マーケティングを担当しました。パートナーアライアンス周りや、年に1度の全社カンファレンスのために年間を通じて準備にひた走る仕事を2年間。企業ブランディングやデザイン、スタートアップのプロダクトについて学ぶことができたと感じています。そのあと2019年11月にオーティファイにジョインしました。
出会いは身内からの偶然の紹介!?
——オーティファイは最初は副業でしたよね。
永淵:2019年5月から副業でセールスのアシスタントをしていました。(オーティファイ株式会社CEOの)近澤さんがセールスに行くためのアポ取りをしたり、デモンストレーションのフォローアップをしたり、営業先との打ち合わせに同席することもありました。
オーティファイとの出会いといえば、近澤さんが私の配偶者に「ちょっと仕事手伝ってもらえませんか」と相談して、配偶者が私を売った、というのが一番面白いエピソードですね(笑)。
——身代わりに差し出されたわけですね(笑)。
永淵:そうなんです。配偶者がもともと近澤さんと知り合いで、相談を受けたときに、「僕よりも妻の方が合ってますよ。どうですか」って。とても面白い出会いでした。副業から始めて、正式に入社したのが2019年11月です。
——紹介者が強力すぎる(笑)。入社に至るまで、どんな変化があったのでしょう?
永淵:近澤さんが、わざわざオファーレターを作って送ってくださったのが、1番グッとくる出来事かもしれません。こんな私にもオファーをいただけるなんてありがたいなと。もともと自社プロダクト、できれば技術者向けのプロダクトに関わっていたいという思いがあったので、マッチしました。
——これまで選んできた会社、3社とも技術者向けプロダクトの会社ですね。
永淵:直感的に、ディベロッパー向けプロダクトのほうが楽しいと思っているんです。新しい技術を知ることができて楽しい、技術めっちゃ深い、また知ることができて楽しい、終わりがない……!という感じで(笑)。
オーティファイは“大人のスタートアップ”
——オーティファイで1年過ごしてみて、あらためて、どんな会社だと思いますか?
永淵:大人のスタートアップ。でも大人になりたくない大人たちが集まっている会社です。これは代表の近澤さんのパワーでもあると思いますが、つい、いろいろ挑戦したくなるし、やればやるほどタスクに追われます。スタートアップやベンチャーではよくあることですよね。取捨選択を決めることは、なかなか難しいと思うんです。でもオーティファイでは、「今はこれに集中しよう」、「こちら側はいらない」と、ときにはバッサリ切り捨てて、やるべきことに集中することができる。
先日カスタマーサクセス、エンジニア、カスタマーサポートエンジニアのメンバーとも話していたんですが、Autifyのプロダクトと、使ってくださっているユーザーさんが第一であるというのが、共通認識なんですよね。ベースがあると大人なジャッジもできる。みんなが同じ方向に向かっているから、仕事もやりやすいと感じます。
ギャップその① プライベートの時間を大事にする
——入社前と入社後で、オーティファイの印象は変わりましたか?
永淵:思っていたよりも、みんなプライベートの時間を大事にする人たちばかりで、よかったなと思いました。社会人になって間もない頃の私は、お客さんとの会食のあとにも企画を考えたり、提案書を作ったり、寝る間も惜しんで働くのが楽しい毎日でした。でも28歳くらいになったとき「もうこの生活ムリだな」って思いました。 やる気があっても、体がついていけない(笑)
——分かる…死ぬほど働く期間って、数年はできるんですけどね。続きません。
永淵:そうなんですよ。そこも“大人なスタートアップ”という意味で、ある程度は自分で時間と仕事量をコントロールしながら働いている人が多いので、働きやすい環境だと思います。。入社当初は、毎日15時間くらいは働く覚悟を決めていたのですが、その気力があっても体力が続くかどうか……。だから、これは嬉しいギャップでしたね。
ギャップその② ベンチャーなのにバックオフィスが整っている
永淵:2つ目のギャップは、私が入社した当初、思っていた以上に会社の仕組みが整っていたこと。小さなことですが、勤怠や経費精算、業務で使うツールの導入など、かなり整えられていました。設立して間もない会社なのに、最初からちゃんとしていてすごいなって思いました。私がこれまでに経験したスタートアップでは、必要な仕組みはないのが当然、これから作ろう、という感じだったんです。
その点オーティファイでは、最初から困ることがほとんどなかったです。余計なことに気を使わず、自分の仕事に集中できるのはありがたいですよね。整えてくださった方たちに感謝です。
ギャップその③ 仕事は淡々とするのに、ハートが熱い
永淵:3つ目のギャップは、プロダクトリードの守屋さん、テスト自動化スペシャリストの末村さんをはじめ、思っていた以上に熱い心をもった人たちがいたことです。
守屋さんに最初にお会いしたときはエンジニアを担当されていました。Autify Recorderを作ったのも守屋さん。エンジニアはできる限り開発に集中したいから、ミーティングの時間をとることに積極的ではないだろうと失礼ながら思っていたんです。でも守屋さんは「ユーザーとのフィードバックミーティングに参加したい」や「企業にヒヤリングに行きたい」と言ってくださることが多くて驚きました。機能追加の検討では、「それはAutifyらしくない。競合のコピーのようになっては価値がない」とはっきり言う。
末村さんは入社してから初めて話をしたとき「世の中の思考をこう変えたい」、「Autifyはこんな存在になりたい」と語っていたのがエモかったです。
大人なスタートアップと言いましたが、無邪気な面もあるんです。例えば、競合と比べられて否定的な意見があったり、「自動化なんて無理」などと言われたりしたら、びっくりするくらい悔しがります。いいサービスだと信じているからこそ、なぜわかってもらえないんだろう、どうやったら挽回できるのだろうと、本気で議論を交わす。人を落とし合うことはせず、皆でビジョンに向かってひたむきに走るところに共感します。オーティファイは、仕事は淡々とするのに、まっすぐな情熱を持った人たちがたくさんいる。難易度の高い課題に対して技術的に向き合いながら、喜怒哀楽を隠さない人間らしさにプロダクトへの愛を感じるし、熱量が高くていいなぁって、いつも思っています。
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