AIエージェントに任せきれないのは、なぜか --- 「渡す」「任せる」「確かめる」の3つの壁

Autify, Inc.
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AI駆動開発が広がり、AIがコードを書くことは、もはや特別なことではなくなりました。次に注目されているのは、その先です。

テスト設計やテスト実行、品質保証といった開発プロセスも、AIエージェントに任せられるようになるのではないか――。そう考えるチームが増えています。

実際、「この作業ならAIに任せられそう」と思う場面は以前より確実に増えました。

それでも、多くの開発チームは最後までAIに仕事を任せ切れていません。

その理由は、AIの性能が足りないからではありません。

私たちがお客様と話をしていると、課題はいつも同じところに行き着きます。

  • AIへ仕事を渡すところで止まってしまう
  • AIに仕事を任せる範囲がまだ限られている
  • AIの仕事を確かめることに手間がかかる

AIが十分に賢くても、この3つのどこかで人の手が止まってしまえば、現場では「AIに任せる」ことはできません。

この記事では、この「渡す」「任せる」「確かめる」の3つの壁と、Autifyがそれぞれにどう取り組んでいるのかをご紹介します。


壁1 「渡す」──AIへ仕事を渡す前に、手が止まる

AIに処理してほしいデータは、すでに手元にあるはずです。

テストケース。

マスターデータ。

確認したい条件の一覧。

多くのチームでは、それらをExcelやCSVで管理しています。

ところが、そのファイルをそのままAIに渡せるわけではありません。

データの型を定義したり、テーブルへ取り込んだり、AIが扱える形式へ変換したり。

AIを使い始める前に、意外と準備に時間がかかります。

本来やりたいのはテストや品質確認なのに、その前の準備作業が新しいボトルネックになってしまうのです。

Autifyなら、ファイルを置くだけでAIが使えるデータになる

仕様書や要件からテスト設計を行う Autify Genesis では、CSVやJSONファイルをドラッグ&ドロップするだけです。

Genesisが各列のデータ型を自動で判別し、数秒でライブテーブルへ変換します。

スキーマ定義は不要です。

取り込んだ瞬間から、AIエージェントやワークフローがそのデータを直接利用できます。

 

CSVファイルをドラッグ&ドロップするだけで、Genesisが列の型を自動判別し、AIが利用できるライブテーブルへ変換します。スキーマ定義や手作業での設定は不要です。

 

技術者以外の方向け

「データ型を自動判別する」とは、「この列は数値」「これは日付」「これはテキスト」とAIが自動で理解することです。

例えるなら、荷物を部屋に運び込んだだけで、中身が自動的に整理され、収納まで終わっているようなものです。

壁2 「任せる」──AIに任せられる範囲が、まだ狭い

AIに仕事を渡せたとしても、次の壁があります。

どこまでAIに任せられるのかという壁です。

実際のサービスでは、

  • PCとスマートフォンで同じ内容が表示されるか
  • Webから始めた操作をモバイルアプリへ引き継げるか

といった、複数のデバイスをまたぐ検証が数多くあります。

しかし、多くの現場では、Web担当とモバイル担当が別々に確認したり、Webテストツールとモバイルテストツールを個別に実行したりしています。

最後は人が結果を見比べて、「両方とも問題ない」と判断しています。

時間がかかるだけではありません。本当の問題は、「この一連のユーザー体験は成功した」と一つの結論を出せないことです。


Autifyなら、一つのAIが複数のデバイスを同時に操作

画面を認識し、人と同じように操作するQAエージェント Autify Aximo では、一つのAIセッションが複数のデバイスを同時に操作できます。

自然言語で指示を書くだけで、Webブラウザと実機のスマートフォンを並行して操作し、結果は一つのPass / Failとして返ってきます。

別々のテスト結果を見比べる必要はありません。

Autify Aximoでは、一つのAIセッションがWebブラウザとスマートフォンを同時に操作し、一連のユーザー体験をまとめて検証します。

 

技術者以外の方向け

これまでは二人が別々のお店へ行き、それぞれ報告書を書き、最後に内容を照らし合わせていました。

Aximoでは、一人が両方のお店を確認し、「問題ありません」と一つの結論を返してくれるイメージです。

壁3 「確かめる」──AIの仕事を、安心して任せられるか

AIにデータを渡せるようになった。

AIに仕事も任せられるようになった。

それでも、最後に残る壁があります。

「本当に、この結果を信じていいのだろうか。」

という不安です。

AIは人よりも速く、多くの仕事をこなせます。

しかし、どんな判断をしたのかが分からなければ、その結果を安心して受け入れることはできません。

特に品質保証では、「合格だった」という結果だけでは十分ではありません。

AIが何を見て、どのように判断し、その結論に至ったのか。

それが分かることではじめて、人はAIに安心して仕事を任せられます。

最後の壁は、「確認」です。

AIがテストを実行したあと、レビューしたい。

失敗の原因を調べたい。そんなとき本当に知りたいのは、

AIは何を見て、どう判断したのか。

しかし多くのツールでは、残るのは大量のログだけです。

実際の画面はどうだったのか。

処理していたExcelには何が入っていたのか。

確認するには、ファイルやストレージを探し回る必要があります。

確認に手間がかかれば、人はだんだんレビューをしなくなります。

それではAIに任せたことにはなりません。

Autifyなら、AIが見たものをその場で確認できる

Autify Genesisでは、AIが見た画像をアクティビティ上にカード形式で表示します。

しかも、実行が終わったあとではありません。

AIが作業している最中からリアルタイムで表示されます。

ブラウザ画面。Excelファイル。アップロードした画像。探し回る必要はありません。見れば、すぐに分かります。
 

Autify Genesisでは、AIエージェントが実行中に参照した画面をアクティビティフィード上で確認できます。結果だけでなく、「AIが何を見て判断したのか」をその場でレビューできます。


AIに仕事を任せるために、本当に必要なこと

ここまで紹介した3つは、それぞれ別々の機能ではありません。

AIへ仕事を任せるために必要な、一連の体験です。

  • 任せる──実際のデータをそのままAIが利用できる
  • 実行する──複数の環境をまたいだテストもAIが担える
  • 確認する──AIの判断を人がいつでもレビューできる

Autifyでは、この関係を Human on the Loop と考えています。

AIが実行を担い、人は本当に判断が必要な場面だけに集中する。

それがAI時代の品質保証のあるべき姿です。

しかし、データ準備に時間がかかる。

任せられる範囲が狭い。確認にも時間がかかる。

この3つが残ったままでは、人は結局AIに仕事を戻してしまいます。

だから私たちは、この3つの「任せられない理由」をなくすことが重要だと考えています。


だからAutify プラットフォームがある

ここまで紹介してきた機能は、実は一つの製品ではありません。

データをAIが扱える形へ変換し、AIの判断を可視化するのは Autify Genesis

複数のデバイスを同時に操作し、一つの結果として判定するのは Autify Aximo

さらに、UI変更に追従しながら回帰テストを自動実行する Autify Nexus も加わります。

これらは現在、Autify プラットフォームとして一つの契約で利用できます。

個別の機能ごとに製品を選ぶ必要はありません。

テスト設計から実行、運用まで、人とQAエージェントが最適に協働できる環境を、ひとつのプラットフォームとして提供しています。

提供状況について

この記事で紹介した機能の提供状況は、以下のとおりです。


Autify Genesis:Spreadsheet → Live Table

Spaces / Collections の機能として提供しています。

  • Spaceの作成が必要です。
  • CSVおよびJSONファイルに対応しています。

現在ご利用いただけます。

Autify Aximo:マルチデバイステスト

マルチデバイステストを利用するには、設定の有効化が必要です。

  • 1回のセッションで2〜3台のデバイスを同時に利用できます。
  • 利用したデバイス数に応じてクレジットを消費します。

現在、順次提供を開始しています。

Autify Genesis:アクティビティフィードの画像プレビュー

チャットとワークフローの両方で利用できます。

2026年7月にリリースし、現在、順次提供を開始しています。

なお、AIエージェントによるブラウジングやスクリーンショット取得には別途設定が必要です。画像プレビュー自体には追加設定は不要です。

 

この記事について

本記事で紹介している機能や仕様、提供状況は、2026年7月(公開日時点)の情報です。

製品の進化に伴い、予告なく変更または提供終了となる場合があります。最新情報は、製品ドキュメントをご確認いただくか、お問い合わせください。


AI駆動開発時代の品質保証、その全体像はこちら

AIによって開発スピードが飛躍的に向上する中で、品質保証をどのように追従させるのか。

Autify プラットフォームでは、「渡す」「任せる」「確かめる」という3つの壁を越えながら、AIと人が協働する新しい品質保証の実現を目指しています。

より詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。


よくある質問(FAQ)

Q. AIエージェントに仕事を任せきれない理由は何ですか?

A. 多くの現場では、「AIへ仕事を渡す」「AIに任せる」「AIの仕事を確かめる」という3つの工程に手間がかかっています。これらが負担になることで、AIへの委任が進まないケースが少なくありません。


Q. ExcelやCSVを、そのままAIで利用できますか?

A. Autify Genesisでは、CSVまたはJSONファイルをアップロードするだけで利用できます。各列のデータ型を自動で判別し、AIやワークフローから利用できるライブテーブルへ変換します。列ごとの定義やスキーマ設定は不要です。


Q. PCとスマートフォンをまたぐユーザー操作もテストできますか?

A. はい。Autify Aximoでは、一つのAIセッションが複数のデバイスを同時に操作し、一連のユーザー体験をまとめて検証します。Webとモバイルを別々にテストし、結果を人が照合する必要はありません。

Q. AIがどのように判断したかを後から確認できますか?

A. はい。Autify Genesisでは、AIが参照した画面や実行中に取得した画像をアクティビティフィード上で確認できます。実行結果だけでなく、AIがどのような情報を見ながら判断したのかを、その場でレビューできます。

Q. Autify Genesisだけを契約することはできますか?

A. Autify Genesis、Autify Aximo、Autify Nexusは、Autify プラットフォームとしてご提供しています。利用シーンに応じて製品を選び直す必要はなく、一つの契約の中で最適な機能をご利用いただけます。