【イベントレポート】Autify Meetup 2025/12 – テスト資産の「大掃除」と自動化の未来
はじめに
2025/12/11(木) に弊社東日本橋オフィスにて、2025年4回目の「Autify Community Meetup」を開催しました!
今回はユーザー様より2社、Classi株式会社様・SCSK株式会社様より、Autifyプロダクトの実際のご活用事例・Tips、また弊社コンサルタントである佐藤より実際のお客様へのご支援にてテストケースを75%削減・カバレッジ拡大を実現した事例のご紹介、と盛りだくさんの内容となった今回。その模様をお届けします。

今回、弊社CFO後藤の乾杯でスタート!

Classi株式会社 佐藤様・吉田様「自動化再構築の実践と学び:NoCodeからNexusへ」
トップバッターはClassi株式会社、佐藤様、吉田様にご登壇いただきました。
テーマは、従来の「Autify NoCode Web」から最新の「Autify Nexus」への移行事例です。

▼ NoCode Web時代の課題
- 実行回数・アカウント数の制限: 以前の契約では実行回数に上限があり、リリース前のみに絞って実行していたため、QAチームへの負担が大きかったとのこと。また、アカウント数制限により、使いたいメンバー全員に権限を付与できないことが悩み。
▼ Nexus移行による劇的な変化
Nexusへ移行したことで上記を解消 「実行回数を気にせず、回したいタイミングで回せる」ようになり、リリースサイクルの短縮と品質向上に貢献。また、現在は40名以上のメンバーがAutifyを利用できる環境になり、開発チームを巻き込んだ品質保証が体制を実現。
▼ 移行時の「大掃除」ポイント
1年弱を掛けた移行プロジェクトの中で、まさに「大掃除」とも言える工夫を実施
- 命名規則の統一: 以前はバラバラだったシナリオ名を整理し、管理しやすく変更
- 開発チームへの展開: いきなり全開放するのではなく、「ローカル実行のみ」→「シナリオ作成」→「リモート実行」と段階的に権限を付与することで、事故を防ぎつつ利用範囲を拡大
- アサーションの見直し: 画面全体の一致確認から、要素ごとの確認へ切り替え、テストの安定性(Stable)を向上
SCSK株式会社 藤井様「ブラウザ操作の先にあるインフラまで - 大掃除をしないためのE2E自動テストの取り組み -」
続いて、SCSK株式会社の藤井様より、インフラエンジニアの視点からAutify活用事例をお話いただきました。
手動で対応していたE2Eテストを自動化し共通化されたオペレーションとして再構築。
テストの冪等性と影響確認の負荷軽減を実現した事例です。
▼自動化のポイント(大掃除をしなくても済むように)
- テストプラン機能の活用
各環境で同じテストシナリオを共有しつつ、環境パラメータのインポート変数化を徹底。
シナリオの保守やインフラ環境の引っ越しもスムーズに。 - クラウド連携
クラウドサービスを活用しリソース操作・検証を行うテスト用APIをシンプルに構築。
テストシナリオやJavaScriptスニペットの複雑化を回避。 - IaCサービスの活用
インフラやAPIの命名規則をテストシナリオに併せて統一しIaCテンプレートでまとめて管理。
テスト後の一括削除で環境は常にクリーンな状態。
SCSK様ならではの緻密な設計とその定着・運用手法に関する講演で特にAWSとAPIコールを組み合わせることで自動テスト範囲の拡張性を担保しつつ、開発・保守性を維持することで「Autifyの良さであるシンプルさを殺さずに、複雑なインフラテストを実現する」というアーキテクチャは、多くの参加者が頷きながら聞き入っていました。
Autify ProServices 佐藤「2万ステップからの脱却!テストシナリオ『大掃除』の実録」
最後のセッションは、弊社Autify Professional Servicesの佐藤による「テストシナリオの大掃除」です。

あるお客様のプロジェクト引き継ぎ時に直面した、「約150シナリオに対して総ステップ数 2万越え(1シナリオ平均140ステップ!)」という超・巨大テスト資産。 メンテナンス不能に陥っていたこの状況をどう打開したか、生々しい実例が紹介されました。
▼ 決断:「いらない何も捨ててしまおう」
既存の複雑怪奇なシナリオを修正するのではなく、「目的」を再定義して作り直しを決断
- 仕様書ベースからマニュアルベースへ: 機能が動くか(Spec)ではなく、ユーザーがどう使うか(User Story)に焦点を変更
- AI活用: 対象システムにマニュアルが存在しなかったため、ヘルプセンターのURLをAIに読み込ませて操作マニュアルを生成
▼ 成果
- 約20,000ステップ → 5,000ステップへ大幅削減
- シナリオ数は増えたものの、1つ1つの目的が明確になり、メンテナンス性が劇的に向上
- 実行時間の短縮とエラーの減少
「テストの目的を明確にし、時には捨てる勇気も必要」というメッセージは、まさに年末の「大掃除」にふさわしい締めくくりとなりました。
フリーディスカッション
セッション終了後、スピーカーの方々が各テーブルに分かれてのフリーディスカッション。
それぞれのセッションに対する質問や、参加者同士の運用におけるお悩みやTips交換など、それぞれのテーブルで熱い議論が交わされました。


まとめ
今回は「移行」や「再構築(大掃除)」といった、長く運用を続けているからこそ直面する課題に対する、リアルな解決策が多く共有された会となりました。
ご登壇いただいた皆様、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
次回のMeetup等の情報は、引き続きConnpassやSNSで発信していきます。
