DevOpsテスト統計の現状【2020年最新情報】

Autify, Inc.

2020年は世界が大きく変わりましたが、DevOpsの現状が気になりますね。この記事では、DevOpsテストに関する最新の統計情報を厳選してご紹介します。

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DevOpsテストの現状

「テスト自動化にQA予算の10%未満しか費やしていないDevOpsチームは、他社に後れを取っています。ほとんどの企業は、QA予算の10%~49%をテスト自動化関連の支出に割り当てています。(Kobiton-Infostretch)」

人口統計

知っておきたいDevOps統計をご紹介しましょう。

DevOpsスタッフのうち、16年以上の経験がある方が全体のほぼ半数を占めています。(Accelerate)

アメリカとカナダではDevOpsスタッフのうち、10年以上の経験がある職員の年俸は10万ドル以上が多いことが分かりました。(PractiTest)

DevOpsテスト統計の現状: 国別のテスター給与収入

DevOpsチームで女性が占める割合はわずか10%です。(Accelerate)

調査対象企業の81.8%は、2~25人のテストスタッフがいます。(Kobiton-Infostretch)

調査対象企業のうち37.9%は、年間収益が1,000万~1億ドルでした。(Kobiton-Infostretch)

テスターの4人に1人は他部門からテスティング部に異動されています。そのうち20%は学歴でなく偶然その職に就いています。(PractiTest)

ほとんどのテスターがテスティング書籍を読んだり、カンファレンス、交流会、セミナーなどに参加したり、実践したりすることで、テスティングに関する知識を深めています。(PractiTest)

職務内容

QAテスターの職務内容を見てみましょう。

テスターはQA以外に、テストデータの管理、テスト・開発環境、文書化、テストコーチングおよびコンサルティングなどの活動を行っています。(SauceLabs)

テスターは全体的なプロセスから除外されていると感じており、一体となって活動したいと考えている傾向があります。つまり、設計段階からテスト計画を導入して欲しいと考えているということです。(SauceLabs)

新型コロナウイルスがモバイルQAに与えた影響に関してKobiton-Infostretchが行った調査では、回答者の44%が「リモートチームの存在を受け入れる企業文化作りに投資することが最優先事項だ」と考えています。

DevOpsテスト統計の現状: 部門ごとの投資優先度

「自分の職は安定している」と感じているテスターが多いようです。雇用について心配していない人は全体の約59%でした。(SauceLabs)

デプロイの頻度

デプロイ頻度に関する現状の統計情報を見てみましょう。

毎週リリースしているのは全体の約4分の1(23%)、毎月は5分の1以上でした(21%)。それに対して2週間ごとは14%、四半期ごとは17%で、比較的少数です。(Mabl)

モバイルアプリ業界でも、毎週および毎月のリリースが多いことが分かりました。毎週リリースが34.8%、毎月が33.9%で、全体よりこれらの頻度が高いという特徴があります。(Kobiton-Infostretch)

DevOpsテスト統計の現状: リリース頻度

リリースサイクルの速さはリリースの頻度と比例関係にありますが、これらの要素は顧客の満足度アップにつながります。ほどよい頻度は毎週または毎月のようです。本番環境で見つかったバグ修正にもこのことが当てはまります。業界がどんどん進歩を続けるなか、毎日や毎週など速めのリリースサイクルに移行している傾向が見られます。(Mabl & Autify)

最高水準のセキュリティ統合を導入している企業のうち、22%は高度なDevOpsに到達しています。(Puppet)

DevOpsツール

DevOpsチームはどのようなツールを使っているのでしょうか?ツールの満足度なども合わせて見ていきましょう。

DevOpsチームのほとんどは、テスティングにSelenium WebDriverを使っています。このツールはメンテナンスが難しいという課題があることはご存じでしょう。(Mabl、Kobiton-Infostretch、Autify)

トップのCIツールとしてGitLab、Jenkins、およびCircleClがDevOpsチームの間で人気です。(Kobiton-Infostretch、Mabl)

DevOpsの統計によると、問題追跡にはJiraが最も人気のツールとなっています。(Mabl)

バグの追跡ツールとしてはBugzilla、Jira、Redmineなどを使用してテスティングを管理しているチームが大多数ですが、テストケース専用の管理ツールを使用していないのは47%だったのは驚きです。代わりにExcel、Word、電子メールを組み合わせて使っていることが分かりました。(PractiTest、SauceLabs)

テストを自動化できていない理由として、回答者の4分の1以上が「適切なツールが見つからないから」と答えています。(Kobiton-Infostretch)

DevOpsテスト統計の現状: ベストなテスト自動化ツールを見つけるのは大変です

テスト自動化

DevOpsテスティングに関する驚くべき統計を見ていきましょう。

テスト自動化に移行する最大の理由として、ほとんどのDevOpsチームが「製品品質の向上」と「市場投入までの時間短縮」と回答しています。(Kobiton-Infostretch)

DevOpsテスト統計の現状 2021: なせテスト自動化が必要か

QA予算の10%~49%をテスト自動化に割り当てているという企業がほとんどでした。(Kobiton-Infostretch)

職員数が500人以上の企業では、QA予算の75%以上をテスト自動化に費やす傾向が2.5倍高いことが分かりました。(Kobiton-Infostretch)

モバイルアプリのデベロッパーが対象のアンケートでは、アプリの新リリースに向けて平均1日から1週間かけて自動化スクリプトを更新しています。(Kobiton-Infostretch)

QAテスターが任意のフレームワークを使ってテストケースをコーディングするのに、平均で5~24時間かかっています。人工知能にコーディングを処理させればテストをコーディングする必要がなくなりますから、大幅に時間を短縮できるのです。(Kobiton-Infostretch、Autify)

ほとんどのテスターはモバイルアプリをリリースするたびに100~249回も手動でテストケースを実行しています。自動化ツールを活用することで、手動で行わなければならない作業を大幅にカットすることができます。さらに、リリースごとに平均3~5日かけて手動でモバイルアプリをテストしているテスターが大多数だということが分かっています。(Kobiton-Infostretch)

テスト自動化のジレンマ…企業はできるだけ迅速にリリースすることを目指していて、毎日または毎週が理想です。しかし実際には、初めのテストケースを作成するのに1~3日かかりますし、リリースごとに自動化スクリプトを更新するのも1日~2週間かかります。毎日または毎週の頻度でリリースするのは非常に困難なのです。このようなジレンマがあるなか、テスト自動化には高い投資対効果があります。QA予算の大部分を自動化に費やしている企業が多く、素早くリリースしなければならないという課題があることを考えると、自動化は安くも簡単でもないことが分かるでしょう。しかし、革新を続け、頻繁にリリースするためにテスト自動化は必要不可欠なのです。QA予算の10%未満しかテスト自動化に費やしていないDevOpsチームは、他社に後れを取ってしまいます。チーム全員が誰でも利用できる、簡単なテスト自動化ツールをお探しの方は今すぐ無料トライアルをお試しください!(Kobiton-Infostretch、Autify)

課題

DevOpsの最大の課題に注目しましょう。

DevOpsテスト統計の現状: どのツールが最適か

会社の規模に関わらず、テスト自動化を開始する最大の課題は適切なツールを吟味して選ぶことです。(Kobiton-Infostretch)

自動化に向けて直面する2つ目の課題は「熟練した自動化エンジニアの訓練・獲得」で、テストスクリプト開発に特有の複雑さがあることが浮き彫りになっています。この課題を解決するために、ノーコードで利用できるテスト自動化ツールが市場にたくさん出回っています。あなたの企業におすすめのツールを選べるよう、テスト自動化ツール・トップ5をご紹介しているのでご覧ください。(Kobiton-Infostretch、Autify)

顧客の満足度

テストツールと顧客満足度は関係があるのでしょうか?

顧客満足度が高いチームはテストツールに一番満足しているチームではないことが分かりました(Mabl)。

DevOpsチームの半数はテストツールに満足していません。そのため、年に数回、新しいツールを探しているチームは71%に上ります(Mabl)。優れたテストツールをお探しの場合はノーコードで利用できるAIベースのテスト自動化ツール、Autifyをお試しください

まとめ

DevOpsテストの現状を見ることで、テスティング業界の道筋と成長への理解を深められたかと思います。重要ポイントをまとめてみましょう。

  • 新型コロナウイルスで全世界に危機的な状態になりましたが、テスティング業界は安定を保っています。
  • 毎週または毎月リリースしているチームがほとんどで、毎日・毎週のリリースに向けて力を入れている傾向があります。
  • いち早くバグを見つけ、リリースサイクルを加速化することで顧客の満足度をアップできます。
  • テストツールに満足していない企業がほとんどで、年に数回のペースで別のツールを探していることが分かりました。
  • DevOpsチームの多くはテスティングにSeleniumを使用していますが、ノーコードテストツールへの移行の動きが強まっています。
  • 最近のQAチームの予算は、テスト自動化が大部分を占めています。

DevOpsは堅調に成長を続けているという現状が明らかになりました。新型コロナウイルスに直面してもチームは素早く適応し、スプリント目標の優先順位を見直すことで回復力を高めています。また、素早くリリースするためにバグに寛容になっています。毎日のリリースサイクルなど達成すべき目標を目指し、参入障壁やツールなどの課題を特定し、部長などがテスト自動化の投資対効果のメリットをしっかり理解することで、予算の大部分をテスト自動化に充てることができます。

コミュニティの皆様からの声を募集しています。DevOpsの現状についてこちらからご意見をお聞かせください!

Autifyではこの他にも品質保証やテスト、アジャイル開発に役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

参考資料:

Kobiton-Infostretch Covid 19 Global Impact on Mobile QA
Kobiton-Infostretch Test Automation 2020 Survey
SauceLabs Continuos Testing Benchmark Report 2020
PractiTest State of Testing Report
Accelerate State of DevOps Report
Puppet State of DevOps Report
Mabl Landscape Survey 2020